無料で個人サイトを公開する方法の全体像(どのサービスを選ぶか)

公開日:2026年10月12日 執筆:Takuya カテゴリ:公開・サーバー

個人のブログやツールのサイトを、できるだけお金をかけずに公開するための選択肢を整理します。静的サイトの無料ホスティング、広告を載せるときの注意、独自ドメインの要不要まで、実際に複数のサイトを公開した経験をもとに解説します。

この記事の前提

私は会社員のかたわら、個人で6つほどの Web サイトを作って公開しています。Excel VBA のコード集、RPA のメモ、脳トレのミニゲーム、株のデータのサイトなどです。サーバー代もドメイン代も払わず、すべて無料のサービスで運用しています。この記事では、その経験をもとに「無料でサイトを公開するには、何を選べばよいか」をまとめます。

ここで扱うのは、HTML・CSS・JavaScript でできた「静的サイト」です。静的サイトとは、あらかじめ作っておいたファイルを、そのまま見せるだけのサイトのことです。React や Vite などで作ったサイトも、ビルド(公開用のファイルに変換する作業)をすると静的なファイルになるので対象になります。WordPress のように、サーバー側でプログラムやデータベースが動くサイトは、無料で公開できる場所がかなり限られるため、この記事の対象外です。

用語の説明

この記事で使う言葉を、先に簡単に説明しておきます。

  • ホスティング:サイトのファイルを預かり、インターネットに配信してくれるサービスのこと
  • ビルド:作ったプログラムを、公開できる形のファイルにまとめる作業のこと
  • 独自ドメイン:「example.com」のような、自分で取得した URL のこと
  • 規約:サービスを使うときに守るべき決まりのこと。無料プランでできることも、ここに書かれている

公開に必要なものは3つ

静的サイトを公開するのに必要なものは、次の3つだけです。どれも無料で用意できます。

  • サイトのファイルを置いて、世界中に配信してくれる場所(ホスティング)
  • サイトの住所(URL。無料のサービスでは「〇〇.pages.dev」のような URL がもらえる)
  • 検索エンジンに見つけてもらうための登録(Google Search Console)

無料のホスティングの選び方

静的サイトを無料で公開できるサービスはいくつかあります。私が実際に使ったのは Vercel と Cloudflare Pages の2つです。選ぶときに一番大事なのは、「そのサイトで広告を載せたり、収益を得たりしてよいか」という点です。

Vercel の無料プラン(Hobby)は、執筆時点の公式の利用ガイドラインで「個人の非商用利用に限る」とされており、Google AdSense などの広告を載せることも商用利用の例に挙げられています。そのため、広告で収益化したいサイトには向きません。私は2026年10月に、広告を載せるサイトを Cloudflare Pages に移しました。

Cloudflare Pages の無料プランにも、ビルドの回数やファイルの数などの上限があります。執筆時点では、個人の小さなサイトなら十分に収まる範囲だと感じています。ただし、上限の数字は変わることがあるので、公式の料金ページで確認してください。

目的別の考え方

私の経験からの目安です。サービスの規約や料金は変わることがあるので、使う前に必ず公式の情報を確認してください。

  • 自分用のツールや、広告を載せない趣味のサイト:Vercel・Cloudflare Pages のどちらでもよい
  • 広告(AdSense)や紹介リンクで収益化したいサイト:商用利用を認めているサービスを選ぶ
  • WordPress を使いたい:無料の選択肢がほとんどないため、レンタルサーバーを検討する

独自ドメインは最初は不要

無料の URL(〇〇.pages.dev など)のままでも、Google の検索に表示されますし、AdSense の審査にも申し込めました。最初は無料の URL で始めて、サイトが育ってから独自ドメインを検討しても遅くありません。ただし、サービスを移ると URL が変わる点には注意が必要です。独自ドメインが向くケースは、別の記事で詳しく書いています。

私の場合

私のサイトは、すべて Vite と React で作り、ビルドのときに全ページの HTML を作る「事前レンダリング」をしています。公開は、Cloudflare Pages にパソコンから直接アップロードする方法です。更新はバッチファイルをダブルクリックするだけにしています。

最初は全部を Vercel に置いていましたが、広告を載せたくなった段階で規約を読み直し、移行することになりました。最初から「将来広告を載せるかどうか」を考えてサービスを選んでおけば、移行の手間は省けたと思います。

よくあるつまずき

  • 無料プランの規約を読まずに広告を載せてしまう
  • ビルドの設定を間違えて、公開したページが真っ白になる
  • 公開しただけで検索に出ると思い込み、Search Console に登録しない
  • URL を気軽に決めてしまい、後から変えにくくなる

次にやること

公開の場所を決めたら、次の順に進めるのがおすすめです。

  1. 公開の手順を確認する(「Cloudflare Pages で静的サイトを無料公開する手順」)
  2. Search Console に登録して、サイトマップを送る
  3. アクセス解析を有効にして、読まれ方を見られるようにする
  4. 広告を考えるなら、プライバシーポリシーなどの準備をする

※サービスの規約・料金・上限は執筆時点のものです。最新の内容は各サービスの公式サイトでご確認ください。

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